COLUMN

エンジニアの年収800万円は現実的? 数字を追う前に考えたいこと

公開日 著者 ENFI編集部 監修 米田葵

この記事の結論

年収800万円は現実的な目標ですが、数年で届く数字ではありません。会社・案件・周りの人という環境を見直し、何のために稼ぐのかを先に決めましょう。

X(旧Twitter)で、エンジニアの「年収800万円」が話題になっています。自分は届くのか、何をすれば上がるのか。気になった人もいると思います。

エンジニアの年収800万円は現実的?

現実的な目標です。ただ、数年で達成できる数字ではありません。ENFI代表の米田は、30代で目指す数字だと考えています。

経験の浅いうちから800万円だけを見ていると、届かない自分に焦りやすくなります。経験を積みながら、どこで働くかを選んでいく。その積み重ねの先にある金額だと考えておくと、今やるべきことが見えやすくなります。

年収はスキルより環境で決まる

スキルはもちろん大事です。ただ、同じスキルでも、どこで働くかで年収は大きく変わります。

ここでいう環境は、会社、案件、周りの人です。

会社は、どんなビジネスをしていて、エンジニアの仕事でどれだけ稼げているか。同じ技術を使っていても、会社の稼ぎ方が違えば、給料に回せるお金も変わります。案件は、どんな工程を任せてもらえるか。言われた作業だけでなく、設計や提案に関われる案件に入れると、できることも評価のされ方も変わってきます。周りの人は、一緒に働く先輩や同僚です。目指したいと思える人が近くにいると、自分の伸び方も変わります。

年収が伸び悩んでいるなら、スキルを足す前に、まずこの3つを見直してみてください。

代表・米田の視点 私は大手SESから中小SIerに転職して、年収が上がりました。今の会社にいても成長が見込めないことは薄々感じていたのに、大手ということもあって、なかなか踏ん切りがつかなかったんです。結婚して子どもも生まれていたので、勇気も要りました。それでも今振り返ると、あの転職がエンジニア人生のターニングポイントでした。

環境を変えるときに気をつけたいこと

転職で年収が上がっても、すぐに手元のお金が増えるとは限りません。引っ越しや税金、失業保険の手続きなどで、一時的にお金が減ることもあります。目先の数字だけで判断せず、数年後にどうなっていたいかで考えるのがおすすめです。

それに、環境を変える方法は転職だけではありません。今の会社で案件や役割を変えることでも、働く場所や周りの人は変わります。

800万円の前に、何のために稼ぐのかを決める

年収の相談を受けたとき、米田が最初に聞くのは「年収を上げて、どうしたいのか」です。

今の生活費が足りないのか。趣味に使えるお金を増やしたいのか。子どもの教育に使いたいのか。答えによって、目指す金額も、選ぶ環境も変わります。年収を上げることそのものより、どんな暮らしがしたいのかを目的にしたほうが、キャリアの選び方はぶれにくくなります。

ENFIのキャリア設計でも、まず5年後にどうありたいか(Be)を考えて、そのための行動(Do)を決めます。年収は、その結果としてついてくるものの1つです。

FPの資格を持つ米田は、こうも話します。年収が上がるのは、それだけ会社やお客さんに貢献しているということ。お金は「ありがとう」の数です。年収を目標にするのもいいけれど、そのことは忘れないでほしい、と。

今日からできること

年収が上がったら何に使いたいかを、1行で書いてみてください。そのうえで、今の会社・案件・周りの人が、そこに近づける環境かどうかを考えてみる。それだけでも、次に何を変えるべきかが見えてきます。

よくある質問

エンジニアが年収800万円に届くのは何歳くらいですか?

人によって違いますが、ENFI代表の米田は30代で目指す数字だと考えています。数年で達成するというより、経験を積みながら環境を選んでいく中で届く金額です。

年収を上げるには転職しかありませんか?

転職だけが方法ではありません。年収は会社・案件・周りの人という環境で大きく変わるので、今の会社で案件や役割を変えることも選択肢になります。

転職すればすぐに手元のお金は増えますか?

年収が上がっても、引っ越しや税金、手続きなどで一時的にお金が減ることがあります。目先の数字より、数年後を見て判断するのがおすすめです。